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昭和最大の未解決事件 罪の声 – 塩田 武士

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罪の声

読み終わったとき、ほっとした。
どんよりとした雲の切れ間から少し日が差して、「明日は晴れるかな~」なんてちょっとうれしい気持ちになるような、そんな感情を抱いた。
まず、本の帯の言葉にひかれた。「未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。」それは、どんな事件にも当てはまることだ。解決された事件でも同じこと。

この本は、昭和の前代未聞の未解決事件「グリコ森永事件」をモデルに、自分の父親が犯行に関わっていたんじゃないか?と疑いを持つ、30代の家庭持ちの男と、不本意ながらも、この事件を取材することになった同年代の独身の新聞記者の男、双方の目線から事件の核心に迫る、男たちの物語だ。
主要な登場人物に新聞記者、刑事、犯行グループ、被害企業などの「なんか臭そうな男達」が多いことからも、なんだか難い男臭いミステリーかなぁ?と思いながら読み始めた…ところがどっこい、どんどんと読めて、心が離れていかない。

そう、本筋は男臭い未解決事件物をたどりながら、家族の風景、親が子を思う気持ち、魅力的な女性の登場人物などがところどころにちりばめられていて、主婦の私でも飽きることがない。(私は共感できないとなかなか内容が頭に入らない性質なので…。)

もし、犯人が捕まって、事件が解決していたとしても、この小説は十分物語として成り立っていると思う。まるで木の幹の本筋からたくさんの物語が枝葉のように伸びているようだ。
それは、それぞれの家族の物語。昭和の時代に、この事件に直接関わった人達だけでなく、その家族、そして時を超え、平成の今になって、この事件に関わることになってしまった人達とその家族…犯人側、警察側、被害者側様々な物語があるはずだから。
物語りのラスト、思いもしなかった人物が犯行の中枢にいたことに気づかされる。
それはとても身近で、たくさんの愛情をもらった人…。

私は、この人の気持ちが少しわかる。妻になる前に、母になる前に、私も夢や少しの野望をもった一人の女だったから。未来なんて見えない、今を必死で生きる人間が集まって、起こるべくして起こった事件。結果的に未解決事件になってしまっただけ。

真実は時に人を傷つけるけれど、本当の意味で自分の人生を生きたいのならば、苦しくても追及して、自分を知る勇気を持ちたいと思った。
この物語の登場人物は、きっとこの物語の、前と後では、ちがう人生を歩んでいることだろう。そしてそれは、間違いなく前より自由なものだろうと思う。
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